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  • 2022/07/21 11:07



    漠然と「みんなでつくる」ことを意識してやってきました。

     

    一人でつくるのが悪いわけではなく、要素が多い分深みが増すくらいの安易な気持ち、もしくは一人では喜ぶ時も苦しむ時も寂しすぎると思ったのがきっかけだったのかもしれません。

     

    ただ、肝心の「みんなでつくる」の具体的なイメージはあまり持っておらず。

     

    やっていく中で試行錯誤していくしか方法はないように感じていました。

    皆が同じように考えられ、技術があるわけではなく、人それぞれ得手不得手がある中で如何に一体感を出せるかはとても難しいことだと思います。

     

     

    そんな中、今回生まれた新商品「筆箱 -Hikka-

     

    なんとなく、イメージ通りと感じさせてくれるものでした。

     

    何がいつもと違うのか。

     

    考え方つくり方は根本的に変わっておらず、しかしながらそこに行きつくまでの過程に様々な要素を含んでいるのが、イメージ通りと感じられた要因だったと思っています。

     

    その要因とは、難しい技術や想像力やセンスなどというよりもっと単純なもの関わる “ことだったような気がします。

     

    言葉にしてしまえば簡単なことですが、実際にやってみるとそれはなかなか上手くいかず、気付けば10年余りの月日が経ちました。

     

    そんな苦労話がどう商品に関わってくるのか。

     

    たぶんそれは拘りの部分に秘められてきているように思います。

     

    今回の肝となる「全体的なラインの見え方、接着を使わない加工法、曲げた時のカーブの美しさ」それらが加工方法を変えず続けてきた結果、アジとして表れ出してきたのではないかと思っています。

     

     

    パッと見で伝わるのは難しいかもしれません。

    あとあとじわじわとくるのかもしれません。

    使っていくうちに良いと思ってもらえるのかもしれません。

     

     

    そんな風に思えた今回の「筆箱 -Hikka-


    たくさんの方々に楽しんでいただけたら、とても嬉しく思っています。